科学的介護（LIFE）の運用が始まりましたが、科学的エビデンスに基づき、質の高い介護が提供できると言われています。介護者のスキルによって介護に差がありましたが、LIFEを導入することにより、誰が介護を行っても良質な介護ができるようになります。
LIFEのシステムを聞いた時は、「これは素晴らしいシステムだ」と思った方は多いでしょう。介護事業所も、これなら利用者全員に質の高い介護ができると思ったはずです。
しかし、実際のところはまだ導入が始まって日が浅いためか、介護業界ではまだうまく運用できていないようです。質の高い介護ができるようになるのはとても良いことなのですが、フィードバックしてもらうためには現場からのデータを送信しなければなりません。その入力作業に時間を取られてしまうため、現場ではそれが負担になっているのです。
また、システムもまだ未完成の部分があり、効率良く入力ができないという声もあります。操作がわかりにくい部分もあるので、簡単なシステムへの見直しも必要となりそうです。
介護の現場では、しっかりした根拠のある質の良い介護ができるのでLIFEに大きな期待をしています。そのためには、やはり現場からの大量のデータが必要になります。LIFEが軌道に乗るまでは手探り状態で介護をしていかなければなりませんが、今後データが集まればLIFEはとても役立つものとなるでしょう。
介護の現場でも、スムーズな入力作業ができるような勤務体制を整えていく必要があります。